Victor V・SATURN
なんとなくリサイクルショップに行ったら、ジャンク箱にこんなのが転がっていたのでとりあえず捕獲。Vサターンは比較的レアなので。そんな理由で捕獲してしまうのもジャンカーの悲しいサガですねぇ。お値段は本体のみで1000円。まぁジャンクの相場としてはそんなもんでしょう。
今回の獲物はVサターンの中でも後期のものです。いわゆる白サターンと同じ血筋。つまり、コストダウンのある程度進んだモデル。この機体は日本製でした。とりあえず、動作確認してみたところ、普通に電源が入るのですが、画面が表示されません。しかしAVコネクタをグリグリすると辛うじて白黒で写りました(ウチではS端子ケーブルで繋いでいます)。従って、単なるコネクタの導通不良のようです。いわゆる半田割れってやつですな。楽勝です。
というわけで、分解。黒サターンと違って、基板の数が少ないですし、トップカバー側に配線もありません。シンプルです。
電源とシールドケースを外したところ。基板は2枚構成。メイン基板と、コントローラ用基板に分かれていました。裏側へ回って、AVコネクタの半田付けを強化しておきました。とりあえず当初の不具合はこれで解決。あとは、いつものようにアクセスランプとドアオープンスイッチを取り付けてカスタマイズしておきます。こうしないと何かと不便なので(笑)。
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このリビジョンでは、コネクタ基板のところにアクセスランプ用のパターンが存在しています。親切な設計ですねぇ。増設しろって言っているようなもんです。ハイ。 |
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というわけで、とりあえず増設。黄色いLEDをビニール線を介して接続しました。直接半田付けすると、トップカバーまでの導光の処理が面倒なので。 |
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ちなみにLEDを付けただけでは光らないので、抵抗を一本増設します。メイン基板のここに適当な抵抗を噛ませます。私は220Ωを使いました。パターンの名前としては「R48」です。抵抗は表面実装タイプの方が、綺麗に取り付けられますが、足を加工すればこのように普通のリードタイプでもOKです。これにてアクセスランプの増設は完了。 ちなみに取り付け方は、SEGA SATURN に関するページ(BABAXさん)を参照しました。 |
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さて、せっかくアクセスランプを増設したのですから、ドアオープンスイッチも増設しないと意味ありません(爆)。前回同様、ジャンクFDDから2HD識別センサーを強奪します。このドライブはMSX(2HD非対応)の補修目的でゲットしたものなので、2HD識別センサーは不要ですから躊躇無く外せます。Y-E DATA製のYD-702Bという型番で、アキバで結構ジャンクドライブとして安価に流通しています。安いとはいえ、さすがにスイッチ目的でゲットするのはアレですが。 このスイッチの良いところは、押下で回路オープンになること。普通のプッシュスイッチとは逆なのです。なので、本体のドアスイッチを外すことなく並列に繋げますし、ドアオープンの状態にするためにワンプッシュするだけで済みます。加えて、サイズが小さいので目立たずに改造できて実にイイ感じです。 |
ドアオープンスイッチをメイン基板の該当パターンから引っ張ってきました。単に元々付いているスイッチのパターンに並列に繋ぐだけです。 あとはアクセスランプとスイッチをトップカバーの適当なところに固定すれば完了。 |
トップカバーにドリルで穴を開けて固定しました。今回は特に接着剤を使いません。接着してしまうとメンテが面倒なので。 丁度、径がピッタリだったので、固定性は十分でした。 もちろんドアスイッチは蓋開閉に干渉しない場所に取り付けです。蓋が閉まった時に押されてしまっては意味がないですんで。 |
改造完了して試運転。バッチリアクセスランプが機能しており、蓋を開けてもゲームが中断されません。例のCD交換技も問題なしです。
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ちなみに、サターンのピックアップですが、結構まともな設計をしています。ピックアップユニットはアルミダイキャストベースですし、レールはステンレス製です。これならかなり長時間移動を繰り返しても摩耗してピックアップが沈んでゆくことがありません。プレステのヤワなプラスチック製のレールが摩耗するのと対照的ですねぇ。 |
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