ヤマハサイレントヴァイオリン

「SV-100」使用レポート


YAMAHA Silent Violin SV-100

99年の11月、札幌市内の行きつけの楽器店にて購入。定価はオプション無し本体のみで69000円。私の場合展示品しか在庫がなかったため、一割引+お得意さん割引で6万円弱でした。以前から札幌交響楽団の先生の、「非常に気持ちの良い楽器だ」との話で気になっており、良かったら買おうと思っていました。で、店で試し弾きしてみたんですが、これがめちゃめちゃ響きが良いんですよ。ええ。ヘッドフォンで聴きながら弾くんですが、まるでホールの中で弾いているような残響効果が加わり、「めちゃめちゃえぇ!!」と即決で購入しました(笑)。

全体像

大きさはもちろん本物のヴァイオリンと同じ。でも重量が605gとちょっと本物(ウチのは460g)より重いです。

以前作ったエレキヴァイオリンもどきと似たデザインですが(え?似てない?)、本体右側に左手ストッパー(?)と弓ストッパー(?)な役割のプラスチックパーツが付いていますね。これのおかげで本物に近い演奏感覚が得られるのでしょう。

スイッチ類と拡張端子群

電源スイッチで、リバーブのon-offを切り替え。左側にはリバーブのレベルを「ROOM」、「HALL1」、「HALL2」から選べるようになっています。デジタルリバーブの効果は絶大!

拡張端子は上記の通り。レコーディングも簡単ですし、CDプレーヤー等と繋いで伴奏とミキシングして演奏できたりします。私はMIDIファイルをネットで落としてヴァイオリン音をミュートして再生、それを伴奏にして楽しんだりしています。これがまたいいんだ。ホント。

肩当て

個人的に評価の高い「KUN」製。肩当て本体は普通のヴァイオリン用と同じですが、金具は違います。ピンをサイレントヴァイオリン本体に差し込むタイプです。ちなみに別売り。でも買ったのは展示品だったので付いていました。ラッキィ。

電源

単三乾電池2本。割とすぐに(10時間くらい?)なくなるので充電池を使ってます。ACアダプタはケーブルが演奏上邪魔になるのでペケでしょう。別売りだし。

コマは本物と同じ。緒止め板は本体に固定され、全ての弦にアジャスターが付いています。おそらく初心者を考慮した作りなのでしょう。

弦の振動はコマの下のパーツで拾うようです。エレキギターなどと異なり、電磁力によるピックアップではなく、単純に振動を拾っているようです。まぁ、実際にはそれだけではなく様々な技術が詰まっているのでしょうが。

テールピース

作りはモノホン(右)と比べるといかにも量産チックでテキトーな感じ。でも音には関係のない部分なので別に構わないって感じです。調弦も比較的やりやすいピンです。


総合評価

これは自分的には久々のヒット商品でした。この楽器なら夜中でも近所に気兼ねなく弾けますし、何より弾く楽しみを味わえる楽器だと思いました。ボリウムを出せばちゃんとアラも大きく聞こえますし、初心者にも割とお勧め出来るものだと思いますね。ただ、リバーブを掛けすぎると演奏のアラが隠れてしまいがちになるので初心者は要注意でしょう。

サンプル演奏を取り込んでみました。ちょっと恥ずかしいですが、こんな風に聞こえます。ヘッドフォンで聴くともっと残響が響いてイイ感じなのですが、このサウンドファイルではそれがお伝えしきれなくて残念です。興味のある方は是非店頭で試し弾きしてみることをお勧めします。マジ、お勧めの楽器ですよ。詳しい事はメーカーのページを見ましょう。ちなみに私はヤマハの回し者じゃないです、念のため。

サンプルサウンド(thanatos.wav 22kHz mono MP3形式 54sec 211.4kB 演奏:にが)


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