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既にA1F内部には未使用スロットがないので、8MB以上のメモリを搭載する場合は、SLOT#0の内部拡張が必要となる。
上図はS1985のデータシートから抜粋したもの。キーボードリターン信号の/X1,/X3をリセット時にLに落とすことでSLOT#0が拡張され、/SLT01,/SLT02,/SLT03がピンに出力される。 |
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こちらはS1985のピンアサイン図。
SLOT#0を拡張すると48p => /SLT01、49p => /SLT02、50p => /SLT03が出力される。
なお、A1FのプライマリRAMはSLOT#3-0に割り当てられており、スロットセレクト信号/SLT30は53pから取得できる。 |
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以上をふまえて16MB改造時のS1985の設定を書き出すとこんな具合となる。
なお、47pの/SLT00はシステムROMに割り当てられているので使用不可。
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負論理のリセット信号(/RESET)はリセットボタン近傍のQ9のコレクタから取得できる。
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実際に/X1,/X3をダイオードを介してリセット信号に接続した様子がコチラ。
S1985はピンピッチが細かいので、取り出しやすいキーボードコネクタから信号を取り出している。
リセット信号はQ9のコレクタ(真ん中のピン)にワイヤーで接続。
この設定にてSLOT#0が拡張される。
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スロットセレクト信号は直接S1985からワイヤーで引き出すしかない。ピッチは細かいが、やろうと思えば何とかなるものである。
画像では、42pの/CASにもワイヤーが繋がっているが、今回は不使用。 |
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メモリ増設基板には74HC32とSLOT#AのDRAMを追加実装し、S1985から引っ張り出した/SLOT01〜03をジャンパーピンに接続した。パスコンも忘れずに。
8MBだけならスロットセレクト信号/SLT0xは適当な1本をSLTSL #Aに繋げばよいが、後で16MBまで増やすつもりなので、3本全て結線した。
J2のEnablerはジャンパピンでGNDに接続。これを忘れると8MB以降は認識されなくなる。この仕組みはSLOT#0にRAMが存在すると動作しないソフトウエアがあるためで、EnablerをOPENにすることでSLOT#A〜SLOT#CのRAMをまとめてDisableにできる。
以上の増設にて問題なく8192kB認識され、メモリチェックもMPCM再生テストもクリアした。
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