キヤノン PIXUS MP730 プリンタヘッドの洗浄

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我が家では2003年に購入したプリンタ複合機のキヤノンPIXUS MP730を今でも使っている。これを購入する前はエプソンのインクジェット機を使っていたのだが、あまりにもノズルの詰まりが頻発する上に、ヘッドクリーニングをしてもちっとも改善しないばかりか、クリーニングをする度にインクを無駄にするし、挙げ句の果てにはエンドユーザーに交換用ヘッドを売らないため修理するとしたら高額になることに嫌気が差し、キヤノンプリンタに乗り換えたのだった。

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このPIXUS MP730では染料系インクを使い、インクカートリッジが黒+シアン+マゼンタ+イエロー(色の三原色)の合計4個というシンプルな設計。染料系塗料(いわゆるクリアカラー)を調色してみると分かるのだが、色の3原色さえあれば黒を含めて全ての色を作ることができる。ただし、実際の運用では黒は頻繁に使う色であり、これを原色を混ぜて作ると無駄が多いので、黒だけ独立したインクカートリッジとなっている。MP730のインクカートリッジには余計な容量管理用チップが付いておらず、市販のキットでインクを注ぎ足して使うのも簡単だ。あの管理チップは、利便性のためではなく、メーカーの利益確保の為に存在しているので、ユーザーとしては付いていない方が有り難い。

余談だが、上位機種ではカラーカートリッジが6色というのがあって、色の表現力をウリにしているようだが、それだけヘッドのノズルもインクカートリッジも増えるため、メンテナンス性は悪化する。3原色+黒だけでも理論上すべての色は再現できるし、実際日常的に使う家庭用プリンタとしては十分なクオリティの印刷ができるので自分としてはMP730で満足している。ただし、染料系の塗料は経年で退色する欠点があり、所詮は一時プリント程度の用途でしか使えない。顔料インクを使ったプリンタも存在しているが、本気で保存用の写真プリントをしたい状況は滅多に発生しないので、そういう時はフジカラーのお店でデジカメプリントを依頼すれば良いと思う。

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このMP730だが、文書をプリントしようとしたところ、ヘッドが目詰まりを起こしてしまったようで、黒がカスレて使い物にならなくなってしまった。ヘッドクリーニングをしたが状況はまったく改善せず。ヘッドを取り外して見たところ、黒用ノズルの周囲がインクでベトベトになっていた。こうなったらヘッドを交換するのが手っ取り早い。

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我が家のMP730はこれまでに2回ヘッドの目詰まりを起こし、キヤノンの直販から購入したヘッドに交換している。エンドユーザーでも交換用ヘッドが入手できるのがキヤノンプリンタのいいところだったのだが、なんと、一般への販売は2009年の2月に終了となってしまったようだ。理由は「プリントヘッドの交換だけで印字品質が改善しないケースもあり、プリントヘッド以外の部分の点検・修理が必須であるとの判断からです」 とされているが、ヘッドの交換で直せなかった素人さんが、余計なクレームでも入れたのだろうか。まぁ、例え販売が続いていたとしても、MP730はすでに製造後約8年経過しているので、メンテナンス部品が手に入らなくなっても致し方ないところではある。

普通はこれでプリンタを買い換えるのだろうが、MP730はメンテナンス性の良さが大変気に入っているので、ヘッドの再生にチャレンジしてみることにした。ネットで検索するといろいろ方法が挙がっているがとりあえずやってみることにした。

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まず、何で洗うかだが、アルコールを使うとノズルを痛めるという報告もあるようなのでお湯で洗うことにした。実際MP730の染料インクはお湯でも十分に溶けるようだ。電子回路部分は浸水させない方が良いという意見もあったが、基板にはICが1個載っている程度のようなので、通電していない状態であれば浸水しても問題はない。ここを濡らさないように洗うのは神経を使うので、とりあえず完全に水没させて40度程度のお湯で洗った。その際気を遣ったのは、ヘッドのインク噴出部分は無闇に触らないことだ。ここはかなり繊細な部分らしいので、綿棒等で擦ったりしない方が良いと思う。40度程度の温水でジャバジャバ洗った後、1時間程度お湯に浸しておき、さらに温水で流してノズルから色が出なくなるまで洗浄した。

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洗浄が終わったら各部を乾燥させるわけだが、このままでドライヤーを当てても内部には水が残ってしまうようだ。ヘッドを固定している2本のネジを外して(ドライバーが滑ってノズルを痛めないように慎重に)内部の水抜きをした他、画像の丸部分で溶着されているプラスチックをニッパーで囓って基板を起こし内側にドライヤーをかけて乾燥させた。

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基板には8本足のICが載っているが、特にここは排水し難い構造になっているので、ドボン洗浄をした場合は必ず分解して乾燥させておくべきだろう。ちなみに基板は元に戻せば十分に固定されるので再接着の必要はない。

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ヘッドを装着した後、ヘッドクリーニングを1回実行してテストパターンを印刷したところ、カラーは問題なかったものの黒がまったく出なくなって焦ったが、プリンタのメンテナンスメニューから「ヘッド リフレッシング」を実行してから印刷したところほぼ綺麗にテストパターンが印刷された。どうやら黒は内部のインクの通路が広いため、1回のヘッドクリーニング程度ではインクがノズルまで到達しないようだ。現状では2本ほどノズル詰まりがあるが、この程度であれば問題無しとして運用再開とした。これからもヘッド洗浄とカートリッジへのインク注ぎ足しで低ランニングコストを実現する良プリンタとして末永く愛用しようと思う。

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この方法は私も行いましたけど、温度と時間の問題で復活出来ませんでした。 プリンターのヘッド洗浄には、お湯が一番です。 ただ温度と時間を考慮して中のインクを除去しないと、復活は難しいようですね。 因みに私の場合は15分程でお湯がぬるくなってしまったので、そこで終わりにしてしまったのが駄目な理由かもしれません。

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このページは、にがが2011年1月30日 23:40に書いたブログ記事です。

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