2010年10月アーカイブ

北海道も紅葉のシーズンになり、徐々に夜間の冷え込みが強くなってきた。こういう季節の変わり目には人間のみならずペットも体調を崩しやすいようで、我が家の金魚も一時期体表面にカビのようなものが生えたりした個体がいたが、鷹の爪療法と水換えと市販のバクテリア投入でなんとか乗り越えた。なお、先日のお祭りで増えた1匹の和金は来て7日目に急に動きが悪くなりそのまま★になってしまった。外見上の変化はなく、何が原因かははっきりしないが、環境の変化に耐えられなかったのかも知れない。

ちなみに魚類は水温の変化には結構敏感らしく、水温に応じて体の組成を代えて代謝を維持するのだそうだ。よって数日単位の緩やかな水温の変化であれば許容できるそうだが、急激な変化には対応しきれず体調を崩す原因になるらしい。北海道では屋内とはいえ、日中と夜間(暖房OFF)とでは相当な温度差がある。これではいくら丈夫な金魚でもかわいそうなので、ヒーターを使って保温することにした。

水層の保温のためにはサーモスタット(温度調節器)が必要だ。昔実家で熱帯魚を飼っていた頃は、バイメタル式のサーモスタットを使ったことがあったが、これはバイメタルが固着してヒーターが入りっぱなしになる事故を起こし、多くの犠牲を出した忌まわしき記憶がある。今回市販のサーモスタットを調べてみたが、今時のものは全て電子化されておりバイメタル式のものはもう売ってないようだ。温度固定のサーモスタット内蔵ヒーターなんてのもあり、値段も安価で普通に使うならそれで充分にも思える。

ただ不満なのは、ヒーター+クーラーの両方に対応しているサーモスタットが売ってないという点。夏場は家を閉めきれば北海道でもかなりの高温になる。そんなときに自動でファンを回して空冷する機能も欲しい。そこで、加温冷却両対応のサーモスタットを自作することにした。製作には温度アラーム(上限&下限)付きの電子温度計が必要。下限アラーム側にリレーを接続し、市販のAC100Vの水層用ヒーターで保温。上限側には適当なトランジスタを介してDCファンを接続し、気流を水面に当てて気化熱で冷却を図るという設計。今回も十川氏の協力を仰ぎ、温度計のプログラム済みPICを譲って頂くことにした。温度計キットの現行品は16F886使用の2センサー式のものだが、手持ちの温度センサー(S8100B:既に販売終了)を有効活用するために敢えて旧仕様の16F88使用のものを作製して頂いた。

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とりあえず組み上がったのがこれ。温度計回路のために+9Vの電源が必要だが、これは小型のスイッチング式ACアダプタを分解してケースに同居させた。ケースから出ているのはAC100V電源とヒーター電源出力、温度センサーの3つ。さらに夏場にはDCファンを繋いで対応する。

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温度センサーはS8100Bを使ったが、これは以前に秋月電子のpHメーターを作ったときに付いてきたもの。このセンサー、現在は流通していないらしく、メンテナンス性に問題はありそうだが、資源の有効活用ということで...。2芯のシールド線を半田付けした上にエポキシ接着剤で固めて防水処理とした。その上から熱収縮チューブでさらにカバーしている。

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回路図通りに組み立てて、下限アラーム出力に赤LEDと秋月のソリッドステートリレー回路を繋げた。上限アラーム側には緑LEDと適当なスイッチングトランジスタを介してファン電源回路を作製し、後でDCファンが繋げられるようにしている。ファンは+9Vで回す仕様だが、適当なPC用の12Vファンでも充分実用出来る。+5V用のレギュレータ78M05はジャンク基板から部品取りして半田面に載せた。

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バケツの水で動作確認しているところ。温度計と比較しながら検証したが、大きな誤差もなく、実用できそうであった。なお、ヒーターは150Wのものを使用しているが、連続で稼働させているとトライアックに若干の発熱があるようだ。実際の運用ではヒーターが点けっぱなしになることは無いので問題なさそうではあったが念のために2mm厚のアルミ板でヒートシンクを付けておいた。

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例によって、デカール製作、塗装を行うわけだが、我が家で使用しているデカール専用マシンのALPS MD-5000がこれ。既に時代遅れの熱転写プリンタであり、解像度、色再現性はインクジェットに遠く及ばないが、白色や金、銀色のデカールは熱転写プリンタでないと作れないのでデカール作りには重宝している。

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照明タイマーの時と同様に、デカールを裏張りした上でクリアブラックを裏側からエアブラシで厚塗りし、最終的にこうなった。温度リアルタイム表示や、ヒーター&クーラー両対応という高性能で制作費は2,500円程度と市販のサーモスタットと同程度に納まった。なお、温度設定などのパラメータはPICのフラッシュメモリに記憶され、電源を落としても保持されるので、一時的な停電があっても問題はない。

先日のフェバリットのミニダイナソーペイントコンテストの賞品「1/20 ティラノサウルス スケルトンモデル」が届いた。本当はもっと前に届いていたんだが、いろいろあってちょっとおサボり。

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全長65センチなだけあって箱のサイズは結構なもの。上に乗っているのが前回の賞品のトリケラトプスの箱。ご丁寧に段ボールの上からエアキャップに包まれて配送されてきた。中には一回り小さい発砲スチロールの箱がさらにクッションによって段ボールに納められていた。

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発泡スチロールの箱を開けたところ。スポンジのクッションに守られてビニール袋に入っ ており、かなり厳重に梱包されている。

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取り出して横から見た。当然ながら尻尾を持ち上げている今時のスタイルで、片足を上げて歩行しているようなイメージになっている。ちなみにほとんどの博物館で展示されている骨格模型は既にこのようなスタイルに改められているが、未だに尻尾を引きずった格好で展示しているところもある。滝川市美術自然史館ではもう割り切っていて「昔はこんなふうに尻尾を引きずって歩いていたと思われていたんだよー」というノリで展示している。

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顔の造型。眼窩や副鼻腔(?)内側のゴツゴツした構造もキチンと作り込まれているようだ。

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ティラノサウルスの歯は折れたり抜けたりして生え替わるようになっているそうで、模型の歯も実際の化石と同様に不揃いになっている。

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頚肋骨はまとめて頸椎と一体成型となっており、実際の化石標本より骨太な印象。ここが繊細に作り込まれていればスケール感もアップすると思われるが、そうすると破損のリスクが格段に高まるので完成品モデルとしては致し方ないところか。

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人間で言えば肩甲骨から鎖骨、胸骨にあたる部分。模型では上肢の骨格は完全に体幹から離れて浮いている構造になっている。人体では鎖骨と胸骨、肋軟骨を介して体幹と繋がっているが、恐竜に肋軟骨は無かったのだろうか?

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尻尾は思いの外長く、ピンと伸びていてスマートな印象。ティラノサウルスってこんなに尻尾が長いのかと再発見した次第。

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結局コレクションキャビネットには収まらないため、階段踊り場の本棚の上にトリケラトプスと並べて置いてみることにした。子供の手が届かないところなので壊される心配はないが、剥き出しなのでホコリが被る問題はある。ガラスケースを作って入れても良いが、光の反射で見づらくなるし、博物館の展示も基本剥き出しなのでこれでいことにした。夜間に見ると、シルエットが浮き上がって雰囲気満点であり、ちょっとした博物館気分を味わえる。

こんなにスゴい骨格模型を頂いてしまい、フェバリットさんありがとうございました。せっかくなので肉付き模型のデスクトップモデルと並べてみたくなったのですが、塗装は自分でやりたいので未塗装ホワイトモデルを再販してくれないかな...等と要望を出してみたりします。

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10月1日より札幌パルコで開催中のガンプラEXPOに行ってきた。家族の中ではガンプラに興味があるのは自分だけで、子供は完全に「連れてこられただけ」だったが、せっかくなので記念撮影(いつもながらポーズだけは決まっている奴だ)。入場無料で10月17日までやっている。客層は1st.ガンダム世代以下の男性がほとんど。20時までやっているとのことで19時頃に行ってきたのだが、遅めの時間だったためか会場は余裕があり、じっくり見ることができた。

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ガンプラの歴史などをパネル展示している中で金型も展示されていた(本物はもっとピカピカに磨かれていると思うのでレプリカか?)。こういう金型は1個作ると何百万円もかかるんだそうな。上手に保管しておけば何十年も同じ金型でプラモを量産できるが、うっかり売れないプラモの金型なんかを作っちゃうと一気に赤字になってしまい、それが原因で過去に幾多のプラモメーカーが倒産している。

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これまでに発売されたガンプラが多数展示されているが、無塗装の素組みのものばかりなのであまり見ごたえは無い。

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作品として見ごたえがあるのが、有名人がデザインしたガンプラ。金ピカのサザビーはあのGACKTのデザインだそうだが、作っているのは別の人だったりする。

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カミさんがカワイイといっていたアッガイ。ももいろクローバーって誰?

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声優の池澤春菜嬢は自身がモデラーなんだそうで、デザインだけでなく製作も自分でやってるらしい。カワイイ系の装飾をするのにアッガイではなく敢えてゴッグを選ぶとは!

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12月発売予定の「ベアッガイ」も展示されていた。HGUCアッガイの頭をすげかえて、ランドセルと尻尾を付けただけなんだろうけど、発売されたら2体は買ってしまうだろう。何しろウチではMG2体、HGUC3体買うほどアッガイ好きだし。

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最後に物販コーナーがあり、会場限定プラモを買ってきた。こういうところでは定価売りが基本なのでここでしか買えない限定モデル以外には手を出してはいけない。捕獲したモノはHGUCガンダム(30th.ver.)、Zガンダム、ZZガンダムのクリア成型版。クリアモデルは無塗装が前提なのでお手軽に作れる。ちなみに公式で告知されているものの他に、エコプラとかいってリサイクルプラスチックを使って成型したHGUCモデルが何種類か売っていた。成形色がブラックなので黒立ち上げ塗装にいいかな...と妄想してみたが、サフ吹きしたら成形色なんて関係ないじゃん、と気付いて買うのはやめた。値段も通常版を割引のあるショップで買ったほうが安いし。

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我が家のコレクションキャビネットのガンプラコーナーはこんな感じ。よーく見ないと分からないが、前後2列に置いているものもあり結構な量かも(ここに写っている他にもまだある)。巣組み(改造は必要最小限)&全塗装をポリシーとしているが、一部塗装が終わっていないものもあり。一応1年戦争モノはコンプリートを目指していて、旧キットの戦艦やモビルアーマーも確保しているが、現在製作休止中だったりする。

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