最近カミさんが携帯電話の機種変更で、日立のワンセグモデル(W43H)に変更した。この携帯の筐体には見る角度により、メタリックパープルからゴールドへ変わる偏光塗料が使われている。いわゆるマジョーラカラーの中でもトラペジウムという色だろう(携帯のカタログには「ミスティックバイオレット」という色の名前が付いているが、どう見てもマジョーラ)。
マジョーラカラーは日本ペイントの商標らしく、大変高価な塗料なのだが、自動車やヘルメットの塗装なんかにも使う人がいるらしい。さすがにこれをクルマに使うと珍走団っぽくなってアレなような気がするが、携帯電話みたいな小物だったらアリだろう。カミさんに新しい携帯を自慢されて悔しくなったので自分の携帯もマジョーラで塗ってみることにした。
模型用のマジョーラはミスターカラーでおなじみのMr.HOBBYから販売されている。普通のミスターカラーなら1瓶の定価が125円なのに、マジョーラだと2100円もする。恐るべし。
まずはこれを入手することから始めるわけだが、これがなかなか売ってる店が無かったりする。特に一番人気の「アンドロメダ(紫<>緑)」はネットショップだと軒並み売り切れ。札幌のビックカメラにはアンドロメダ以外は全て在庫あり。ヨドバシにはセイファート(緑<>シルバー)1個だけ在庫。札幌駅、大通周辺の模型店を当たったところ、ボークスに全色在庫していた。ただ、ボークスは定価販売だったので割高。結局ボークスでアンドロメダを2100円で買い、ヨドバシでセイファートを1480円で買った。
携帯は元に戻せるように展示用モックのジャンクを入手しておいた。カラーはアンドロメダとセイファートのどちらにするか迷ったが、アンドロメダはややケバいような気もしたのでとりあえずセフィアートで塗装してみた。塗装面を1500番のヤスリで多少荒らしてグレーサフを吹き、その上からベースカラーとなるブラックで塗装。さらにセイファートを吹いて上から光沢トップコートを5回吹き重ねた状態がこれ。
デジカメ画像だと色の変化がまるで表現できないが、実物をいろいろな角度から見るとダイナミックに色相が変化して、見ていて飽きない。近くで見ると鮮やかなメタリックグリーンとなり、目を離すと重い黒鉄色、さらに斜めから光を当てると紫色に変化している。
これを3日以上乾燥させた上で研ぎ出し行程に入る。2000番のペーパーで馴らしてコンパウンドで磨くと鏡のような光沢になるらしい。