復活! JR-100

| コメント(0)
先日話題にしたJR-100ネタの続きであるが、実家から持ち帰ったベーマガのプログラム入りカセットテープの取り込みが完了した。中には読めないデータもあったが、ほとんどのプログラムは複数のテープにバックアップが取られていたので、相互補完することでほぼ100%再現できた。このカセットテープは約25年前に記録したものだが、ここ10年ほどは夏場の気温が40度くらいになる屋根裏物置に放置されていた。相当劣化しているだろうと思っていたが、よくデータが取り出せたものだと思う。

それにしても、こうやってマイナー機種JR-100を現代に蘇らせることができるのもエミュレータ作者のけむしろう氏のお陰(感謝)。テープが腐る前にデータをサルベージできて良かった。エミュレータは再現度がかなりよく、JR-100独特のBEEP音によるサウンドや、モッサリした動きも完全に再現されていると思う。敢えて苦言を言うならば、要JAVAなのでPCの負荷が大きいことくらいか。

せっかくなのでサルベージに成功した全37作品をレビューしてみることにした。プログラム本体は電波新聞社に著作権があると思われ、ここで提供できないのは残念だが、パソコン黎明期のゲームの雰囲気を感じてもらえればと思う。

1982年11月 ドラゴン迷路

1982年の頃はまだ自分はいわゆる「ナイコン族」であったが、兄がポケコンFX-702Pのプログラムを打ち込むためにベーマガを買っていた。後にJR-100を購入し、このプログラムを打ち込んだ。とても短いリストなので購入初期によく遊んだ。

ゲームは追いかけゲームで、顔マークが敵、人マークが自キャラ。敵や敵が作る壁に当たるとゲームオーバー。ハートマークが見方キャラで、敵キャラの動きを邪魔したり壁を消したりしてくれる。

1982年11月号 ランダム迷路

これがJR-100購入後に初めて打ち込んだゲームだと思う。まだデータレコーダを持ってなかったので、当時は打ち込んで飽きるまで電源入れっぱなしにしていた。かなり短いリストで、電源落として消去されてもそれほどまた入力すればいいや、というレベル。

ランダムに現れる壁を避けて左上←→右下の往復をするゲーム。壁はランダムなので理不尽な死に方をするが、そういうゲームだから仕方がない。3往復できれば立派な方。

上のランダム迷路を勝手に改造したもの。内容はまったく同じだが、ユーザー定義文字を使って見栄えをよくしてみた。

自キャラを顔にしてみたが、今見るとなんだか不気味な顔をしている。

1982年12月号 パック&ワープ

画面を見た感じだとパックマンのモンスター風の敵キャラとの熱い追いかけっこゲームを思わせるのだが、なんと敵キャラはそこに佇んでいるだけでただの障害物となっている。

パックマン風の自キャラを操って制限時間内にエサを全部食べる、というゲーム。上下左右がワープゾーンになっているのが特徴。佇むモンスターに当たると死亡。作者には悪いが速攻で飽きた。

1983年2月号 MINI TREK GAME

ベーマガ誌上最長かもしれない長いプログラムだった。スタートレック風のシミュレーションゲーム。

これが タイトル画面。なんかスペルが間違っているが、気にしない!

これがゲーム画面。ミスタースポックみたいなキャラにユーザー定義文字が使われているが、動いたりはしない。口パクくらいしていたら画期的だったかも知れない。

5x5のマップに潜むクリンゴン(見た目はUFO)を制限日数以内で全て倒すのが目的。しょっちゅうエンジントラブルが起こる。

またまたスペルが違っているが気にしない!

1983年4月号 ダスト・ハイウェイ

ハイウエイ上をびゅんびゅん走るUFOを避けて、向こう側にあるゴミを拾って収集車に運ぶ「フロッガー」タイプのゲーム。動けるエリアが広いのでフロッガーほど難しくはないが、エネルギー制なのでぐずぐずしていると死亡。

ちなみにベーマガの同じ号にミニサブマリンというゲームがあって、とても面白そうだったのだが、プログラムリストのグラフィックデータの印字がズレまくっており、どうしても正しい入力ができずに断念。

1983年5月号 ポン太くん

昔デパートのゲームコーナーでよくみかけた「ペンゴ」風のゲーム。四角い塊を敵キャラに投げつけてやっつける。

面クリアー時の演出が良い。

元祖ペンゴは軽快なサウンドが印象的だった。

1983年5月号 HALF GOLF

全8ホールのゴルフゲーム。キーボード上に割り当てられた8方向のキーを押すとパワーゲージが表示され、タイミングよくショットキーを押すとボールが飛んでいく様子が見られる。結構まともに遊べるゴルフゲームに仕上がっている。

グリーンに乗ると、ちゃんとホールに旗の立った画面に切り替わるのもGOOD。

1983年6月号 ARABIAN SNAKE

魔法の絨毯に乗って、コブラの壺に砂(?)を落として封じ込めるゲーム。全部の壺に砂を落とすとクリアーだが、砂を落としても表示が変わらないから、途中でどこの壺に砂を落としたのか分からなくなる。

クリアーすると段々天井が低くなって難しくなる。

1983年6月号 RETURN TO EARTH

左右に移動する反射板をうまく利用して敵UFOに弾を当てるゲーム。弾が地面に当たるとゲームオーバー。

反射板に弾が当たって方向を変える時の処理がなかなか綺麗に決まっているが、なかなか敵を狙って当てるのは難しい。

1983年7月号 メリー・ポピンズ

有名な高橋はるみ嬢の作品だが、実はあまり面白くない。本誌でも評価は低かった。

斜め45度に上昇するボールをタイミング良く落としてチューリップみたいな花の上でバウンドさせ続けるゲームだが、タイミングを合わせるがの難しく、花の出現頻度が低いこともあり、すぐゲームオーバーになる。一度も面クリアしたことがない。

1983年7月号 牛乳屋さん

徘徊するモンスターを避けて全ての玄関先に牛乳を配達するゲーム。

見た目は面白そうなんだが、自キャラの動きがトロすぎてすぐにモンスターに捕まる。

JR-100にしては珍しく音楽を多用している意欲作だが、その分ゲームのテンポを悪くしているようにも思う。

1983年8月号 3D CAR RACE

今だったら「どこが3Dなんだ!」と怒られそうだが、当時はこれでも3Dで通用したグラフィックの美しさが秀逸な作品。コースは直進のみでカーブは無く、ひたすら敵車を避けるだけのゲームではあるが、左側の線路に時々気動車が通過する演出がニクい。

とはいえ、動きがトロいのでゲーム性としてはイマイチ。JR-100の処理速度がもっと速ければ...。

1983年8月号 アステロイド・インベーダー

見た目おもいっきりインベーダーゲームを意識した作品だが、アレと異なるのは敵が攻撃してこないことと、自機が動かないことと、ミサイルが誘導弾であること。

アステロイドを避けてミサイルを誘導してインベーダーに当てるゲームだが、簡単すぎてすぐに飽きた...。

1983年9月号 LADDER

実は一番のお気に入りゲーム。なので、エミュレータのカラーテーブル機能を利用して、ドンキーコング風味に色づけしてみた。こうして見るとJR-100のゲームに見えなくなる。

追いかけっこゲームで、エイリアンに捕まらないように宝石みたいなのを集めるゲーム。エイリアンの動きが素早く、黙って立っているとすぐに捕まってしまうのだが、ある程度誘導することができるので、なかなかゲーム性が高い。

梯子がランダムなので、面によっては異常に難しくなったりもする。

1983年9月号 DIA DIA

ナムコのDIG DUGを意識したと思われるゲーム。とはいえ、JR-100なのでテンポはとてもスローリーだが。

敵モンスターに捕まらないようにダイヤを集めるのが目的。蛇は一応味方キャラで、モンスターの動きを邪魔してくれるが、接触するとミスになる。

1983年10月号 カニの帰宅

今でもゲームシステムがよく分からない作品。カニを操作して左上の家を目指すのだが、カニは横にしか歩けず、左端までいくと一段上がって右端から現れる。だが、家までの道のりが果てしなく遠く、クリアした記憶がない。

途中で持つことができる石を鳥に当てたり、虫を食べたりすることも出来たような気がする。

1983年12月号 MAN EATER

自キャラはひとりぼっちの宇宙人で、敵の宇宙人を避けつつ、そこらに散らばっている「冷凍人間」を食べるという設定だったと思う。「スネーク」系のゲームで、自キャラの通り道を踏むとミスになる。敵宇宙人が踏むとそこで固まって食べられるようになるのでそれをうまく利用して冷凍人間を食べまくる。

ミスすると音楽が鳴るが、ゲームの進行に合わせて音楽のテンポが変わる演出がされている。

1983年12月号 ホネホネ・ロック

墓参りゲーム。墓場に浮遊する骨を避けて4つの墓石の前に花を供えればクリア。骨は特に追いかけてくるわけではないので、クリアはたやすい。

ホネホネロックのゲームオーバー画面。たぶんこの画面の見事な不気味さがベーマガ採用に繋がったのだろうと思う。

1983年12月号 GALAXY ONE

上から降りてくるインベーダーをミサイルで迎撃するゲーム。ミサイルがポコポコと発射されるのに合わせて砲塔が前後するアニメーション的な演出が良い。シンプルでリストも短かったためか、この号はJR-100の作品が3本収録されていた。

1984年2月号 緊急発進

有名なスクランブル系の横スクロールシューティングゲームだが、自機は爆弾投下の能力しかなく、隕石はひたすら避けるだけ。地上にある燃料タンクを爆撃すると燃料が補充される(よく考えると無茶苦茶な設定だな)。

見た目は良いのだが、JR-100なのでテンポが遅いのが残念。

1984年2月号 ヘルメット

ゲームウオッチにそんなゲームがあったと思うが、実際似たような作品。上から降ってくる障害物を避けてゴールの地下壕みたいなところを目指すが、扉が開いているときしか入れないところまで同じ。違うのは地下からも地底人が攻めてきており、これも避ける必要があるところ。

1984年3月号 FLOG PANIC

自機である蝶を上下に操作してカエルに捕食されないようにひたすら避けるゲーム。カエルの動きが早く、結構難しい。

一定時間経過するとクリアとなり、天井が下がって次の面になる。

1984年3月号 ROBOT FIGHT

グラフィカルなゲーム画面で一見面白そうに見えるのだが、実は無茶苦茶難しくて一度もクリアしたことがない。敵キャラを避けて画面上部の端末全てに接触するのが目的。一応OILを取ると敵に対して攻撃できるらしいが、なかなかうまくいかない。

自キャラや敵キャラに4マス使っているため、動き回れる範囲が狭く、キャラの動きもトロくて、すぐ敵にやられてしまう。

1984年4月号 CPYOU

ゼビウス風なタイトル画面も用意されており、思いっきりナムコのゼビウスを意識したようなゲーム。蚊トンボみたいな空中物を避けながら9キャラ分の大型地上物のコアにブラスターを投下するのが目的。自我を持ったコンピュータが人類に攻撃を仕掛けてくるというターミネーターの世界みたいな設定。

自機の前方にゼビウスのような照準がある。当たり判定を簡便化するためか、自機の機首部分に空中物が接触しても地上物が接触してもミスとなるが、それ以外は無敵。

面クリアすると敵キャラのパターンが書き変わる。

1984年5月号 SCRAMBLE DELAY

横スクロールシューティングのはずなんだが、自分の打ち込みミスがあるようでいまだにマトモに遊べなかったりする。当時必死にプログラムリストを見直したんだが、どこがミスってたのかわからなかった。ゼビウスのゾルバクやドモグラムみたいな地上物が印象的。

1984年6月号 OCTPUS

タコをかわしながらタコツボを真ん中の十字マークみたいなところに運んで破壊するのが目的のゲーム。移動可能なエリアが狭い上にタコの追いかけがなかなかシビアで、死ぬと最初からやり直しになるのでクリアはやや難しい。タコツボは後ろから押すような感じで運ぶので、四隅に追いやってしまうとクリア不能になる。

1984年6月号 SCOOP-3

画面上に現れるスコップ型の自機を操って画面左右と下にある丸い物体を押すことで地面に穴を堀り進み、散らばっている宝石みたいなのを制限時間内にゲットするゲーム。押し方を考えて進行しないとドツボにはまったり時間切れになる。

1984年7月号 ICE BERGS

地中を進むアイロンみたいな自機を上下に操り、敵キャラの上でタイミングよくボタンを押して氷漬けにするゲーム。1面は地中だが、2面では海中になり、キャラが海の生き物に書き換わる。操作がなかなか難しいが海キャラを見るためにクリアする価値アリ。ひそかにお気に入りのゲーム。

1984年7月号 ROBOT FARM

止まることができないロボットを操って農作物を収穫するゲーム。柵に当たるとミスになるほか、エネルギー切れになるとミスとなるため、定期的に左上に窪みにぶつけて補給を受ける必要があり。クリアするとだんだん難しいパターンになるのでやりこむ価値のある良作。全部で5面くらいあったように思う。

1984年8月号 JISHINDA

地震の元凶となっている地下のマグマに蓋をしにいくというシチュエーションのゲーム。ダイヤと岩石が左右に動いているので岩を避けつつ進んでいく。ダイヤは取れば得点になるが、定期的にダイヤと岩石が入れ替わるのでダイヤを取る直前に岩変わるとミスとなる。

1984年9月号 SPACE SHUTTLE GAME

キラー衛星と敵の攻撃を避けながら、キラー衛星にミサイルを当てて破壊するゲーム。宇宙飛行士のグラフィックがなかなか良く出来ているが方向転換するときに一度正面を向くためそのスキに敵にやられやすい。

スペースシャトルのグラフィックはかなりいい加減だが、そういわれればスペースシャトルに見えなくもない。

1984年9月号 編&影

珍しい二人同時プレイのゲーム。マシン語ルーチンで複数キーの同時検出を行うことでこれを実現しているらしい。敵キャラを避けながら画面上に散らばっているカセットテープを集めるのが目的。二人同時プレイや土管のパターンからして、マリオブラザーズを意識して作られているように思う。

一人プレイモードはないので一人だと盛り上がらない。

1984年11月号 ミステリー・ホール

爆弾をジャンプで避けて穴に飛び込みひたすら下を目指すゲーム。パックマンのモンスター風の自キャラは止まることができずジャンプのタイミングを誤って爆弾にぶつかってすぐゲームオーバーになる。かなり難しい。

1984年11月号 SHERIFF

保安官になって、風船みたいなモンスターの卵を壊したり、岩で潰したり、大砲で撃ったり、穴に埋めたりするゲーム。面ごとに違うゲームになっており、パックマン風、ペンゴ風、バトルシティ風、平安京エイリアン風のゲームが詰まった大作。一通りクリアするとコーヒーブレイク画面まで用意されているが、平安京エイリアン風のゲームがクリアできなくて拝んだことがなかったりする。クリアできないのは自分の打ち込みミスのせいかも知れないが。

1984年12月号 BALL GAME

画面上を飛び回るボールに自キャラを当てて方向を変え、散らばったお日様マークに当てて消滅させるのが目的。自キャラをボールに当てたときの方向の変化に法則があるんだかないんだかよく分からず(ランダム?)、狙った方向にボールを持っていくのは難しい。

1984年12月号 LIBBLE

思いっきりリブルラブルを意識した作品。タイトル画面も凝っている方。

縦にしか動けない自キャラと横にしか動けない自キャラ(LIBとBLE)を操作して、BASISIするとその2キャラを頂点とする四角形のエリアが塗りつぶされ、そこにいるエイリアンを倒すことができる。

BASISIした瞬間のゲーム画面はこんな感じ。囲む範囲が狭いほど少ないエネルギーで済むので有利。2キャラ同時に操作しないとならないのでよそ見をしているとエイリアンにつかまってゲームオーバー。

1985年3月号 FLAPPER

フラッピーとロードランナーを足して二で割ったようなゲーム。パズル要素もあり、それなりの面データを50枚くらい用意できれば市販されていても良いくらいの作品になったかも知れない。

タイトル画面。

なかなか良作なのでエミュレータのカラーテーブル機能を使って色づけしてみた。

ノーマル1面。色づけしたら一気にロードランナー風になった。自キャラのFLAPPERは足場がなくても無限にジャンプすることができ、直下か斜め45度に降下することができる。ロードランナーのように左右に穴を彫ることができるが穴をあけるには足場が必要なのでそれなりに考えて進めないとドツボにはまる。金塊をすべてGOALまで運べばクリア。

1面は特に難しいことはなく、エイリアンの邪魔さえなければ簡単にクリアできる。

元々は2面くらいまでのデータしか入っていないが、実は面エディット機能が付いており、作成したデータのセーブやロードまで可能だったりする。

面エディット機能を使って当時の自分が作った面データその1。一応それなりの難度になっているはず。

エミュレータではテープからのロードやセーブには対応していないが、ゲームプログラムを少し改造してカセットテープから吸い出したバイナリファイルを読み込んだら再現できた。

当時の自分が作った面データその2。

このゲームの打ち込みを最後に自分の興味の対象がファミコンやラジコンに移ってしまい、JR-100を卒業することとなった。

その後1988年1月号までベーマガではJR-100のプログラムリストを掲載していたという...。

コメントする

にがHP(母屋)

このブログ記事について

このページは、にがが2010年7月28日 18:16に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「発掘! JR-100」です。

次のブログ記事は「恐竜のペイントコンテスト」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.04