恐竜のペイントコンテスト

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先日上野の国立科学博物館に家族で行ってきた。帰り際にミュージアムショップで子供が巨大なティラノサウルスのフィギュアを欲しがったので、それは邪魔だからと諦めさせて、比較的安価なこれを購入した。定価は1,260円。

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※画像はメーカーサイトより引用。

Favoriteというメーカーの製品で、最初は海外のメーカーで中国製のフィギュアを輸入販売しているのかな?と思っていたのだが、実は原型を国内で開発していてそれを中国で生産、全国の博物館や水族館に商品を納入している日本のメーカーさんだったようだ。
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何も知らずに子供にせがまれて水族館で購入したこれらもFavorite製だった。

ミュージアムショップには最初から彩色されたものも売っていたのだが、なぜかウチの4歳児はこれを選択。真っ白なティラノサウルスを行く先々で持ち歩いて、ことあるごとに「早く色塗って~」とせがまれた。こういうのはじっくり腰を据えてやりたいので適当にはぐらかしながら、まとまった時間が出来たときにペイントを開始した。

セットには水性アクリル塗料が同梱されているが、コテコテの原色なので調色が必要。調色のためには塗料皿(10枚で100円くらい)とタミヤの調色スティック(amazon)があると便利。塗料は水性なので水で薄めることも不可能ではないが、水で薄めると極端に乾燥が遅くなるのでタミヤのアクリル塗料用溶剤(amazon)などを用意すべきだろう。筆は付属しているが、使う前に子供が悪戯して毛先をバサバサにしてしまったので手持ちのものを使った。

今回は子供に見せながら塗装するのでエアブラシは使わず、塗料も付属のものだけを使うこととした。1日目は基本色の塗装から。腹はサンドイエローっぽい色を作って塗り、体を茶色で塗り、最後に背中を黒に近いこげ茶で筆塗りした。境界は特にボカシなどせず、不規則にクネクネさせただけ。乾燥を待って口の中や歯、ツメも適当な色を作って塗装。白目の部分はイエローで、瞳は爪楊枝で塗装。2日目はダークグレーをシャビシャビに薄めて全身のスジ彫りに流し込むようにスミ入れし、鱗のパターンを浮き上がらせた。3日目は明るめのサンドイエローを作ってドライブラシ。いわゆる汚し塗装というやつで、凸部分が砂埃で汚れた雰囲気になる。ここまでやると基本色の境界もボケて全体が淡く自然な感じになった。4日目はクレオスの水性つや消しクリアースプレー(amazon)で仕上げ。これで塗膜のツヤが消えて一気にスケール感が出た。

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出来上がったのがこれ。製品の箱の中にペイントコンテスト開催中のビラが入っており、せっかく塗装したのだからと応募することとして、写真を撮った。背景画像は子供の恐竜図鑑から適当にスキャンしてプリントしたもの。彩色してみて分かったが、原型はかなりリアルで、鱗やシワの質感が丁寧に作りこまれていると思う。

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それなりにリアルに見えるが、オーソドックスな色調で特別個性的な要素もないので、応募作品の一つとして画像が紹介さればいいかな、部門賞でも貰えればラッキー...くらいの気持ちだったのだが...。

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※画像はメーカーサイトより引用

なんと最優秀賞を頂いてしまった!模型としてはマイナーなカテゴリだし、作品募集の告知も控えめなので応募総数が少ないのかも知れないが、特別賞のスピノサウルスのほうが手間をかけて塗装しているっぽくてなんだか申し訳ないような気もする...。賞品は豪華で、トリケラトプスの骨格モデル(定価24,150円)だそうだ。商品の紹介ページを見た感じだと相当の自信作のようで、ミュージアムモデルといえるほどの造形らしい。

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骨格モデルといえば、先日こんなのも作った。無印良品の恐竜の発掘キットシリーズだ。定価は750円のようだが、昨年の夏の時点で在庫処分で1個500円になっていたのを捕獲。レジン製と思われるバラバラの骨格模型が四角く固められた土に封入されており、これをブラシとスティックを使って掘り出すことで、化石の発掘気分を味わうというもの。掘り出した後に塗装までする人はあんまり居ないと思うが、せっかくなので仕上げてみた。模型の精度はかなり甘いので、一部真鍮線で補強を入れた上でエポキシ接着剤で隙間を充填するように接着した。塗装はサフ吹きの後、ベースグレーで全体を黒くし、レッドブラウンを濃くしたような色でエアブラシ塗装。一応グラデーションもかけたけどあんまり効果なし。仕上げはサンドイエローっぽい色でドライブラシ。これで一気にソレっぽくなった。最後に文字の彫刻に水性アクリルのホワイトを流し込んで完成。

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商品は全部で3種類。これはティラノサウルス。パーツが少ないので作るのはラクだが、足のパーツの合いが悪いので、真鍮線を使って補強した上で接着した。

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ステゴサウルス。背中のビラビラのパーツが多くて発掘も接着も大変だった。

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最後にトリケラトプス。国立科学博物館にも大きなトリケラトプスの化石が展示してあった。ここのトリケラトプスは復元模型ではなく実物の化石標本で、しかも世界で最も原型をとどめているといわれており、学術的に大変価値のあるものらしい。そんなスゴいものが日本にあるのも驚きだ。

ということで、今度はどんなスゴいトリケラトプスが我が家に届くのか楽しみである。

コメント(2)

最優秀賞、おめでとうございます。 でも、にがさんだったら当然かも。ガオー
ありがとうございます。最優秀賞は意外でしたけど、また機会があれば応募してみたくなりました。次回は夏休みシーズンの募集なので競争率は高そうですけどね。

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このページは、にがが2010年7月29日 22:13に書いたブログ記事です。

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