2010年7月アーカイブ

前回話題にしたFavorite主催の恐竜ペイントコンテストの賞品が届いた。

torikera01.jpg

届いた箱がものすごくデカい。このダンボールが専用箱になっており、実際届いたときにはこれが厚手のビニールのエアキャップで包まれていてもっとデカかった。だんだん置き場が心配になってきたぞう...。

torikera02.jpg

梱包を解くと、発泡スチロールの立方体の中に厳重に収まっていた。首がもげないようにスポンジでマフラーがしてある。応募作品のティラノ君と比べるとやはりデカい。

torikera03.jpg

無印良品の化石発掘キットと並べてみた。博物館の展示品の一つとして置かれていても違和感のないクオリティだ。こんなすごいの貰っちゃっていいのかしら。

torikera04.jpg

頭のアップ。ヒビの入り方も化石のソレっぽいし、歯のディテールもイイ感じ。

torikera05.jpg

見えづらいところもちゃんと作りこまれているし、彩色も博物館で見るような化石っぽいと思う。

torikera06.jpg

幸い我が家のコレクションキャビネットにギリギリ収まる幅だったので、化石コーナーを新設して無印良品のキットや化石のカプセルトイを一緒に収蔵することにした。めでたしめでたし。

先日上野の国立科学博物館に家族で行ってきた。帰り際にミュージアムショップで子供が巨大なティラノサウルスのフィギュアを欲しがったので、それは邪魔だからと諦めさせて、比較的安価なこれを購入した。定価は1,260円。

kpaint00.jpg
※画像はメーカーサイトより引用。

Favoriteというメーカーの製品で、最初は海外のメーカーで中国製のフィギュアを輸入販売しているのかな?と思っていたのだが、実は原型を国内で開発していてそれを中国で生産、全国の博物館や水族館に商品を納入している日本のメーカーさんだったようだ。
kpaint09.jpg
何も知らずに子供にせがまれて水族館で購入したこれらもFavorite製だった。

ミュージアムショップには最初から彩色されたものも売っていたのだが、なぜかウチの4歳児はこれを選択。真っ白なティラノサウルスを行く先々で持ち歩いて、ことあるごとに「早く色塗って~」とせがまれた。こういうのはじっくり腰を据えてやりたいので適当にはぐらかしながら、まとまった時間が出来たときにペイントを開始した。

セットには水性アクリル塗料が同梱されているが、コテコテの原色なので調色が必要。調色のためには塗料皿(10枚で100円くらい)とタミヤの調色スティック(amazon)があると便利。塗料は水性なので水で薄めることも不可能ではないが、水で薄めると極端に乾燥が遅くなるのでタミヤのアクリル塗料用溶剤(amazon)などを用意すべきだろう。筆は付属しているが、使う前に子供が悪戯して毛先をバサバサにしてしまったので手持ちのものを使った。

今回は子供に見せながら塗装するのでエアブラシは使わず、塗料も付属のものだけを使うこととした。1日目は基本色の塗装から。腹はサンドイエローっぽい色を作って塗り、体を茶色で塗り、最後に背中を黒に近いこげ茶で筆塗りした。境界は特にボカシなどせず、不規則にクネクネさせただけ。乾燥を待って口の中や歯、ツメも適当な色を作って塗装。白目の部分はイエローで、瞳は爪楊枝で塗装。2日目はダークグレーをシャビシャビに薄めて全身のスジ彫りに流し込むようにスミ入れし、鱗のパターンを浮き上がらせた。3日目は明るめのサンドイエローを作ってドライブラシ。いわゆる汚し塗装というやつで、凸部分が砂埃で汚れた雰囲気になる。ここまでやると基本色の境界もボケて全体が淡く自然な感じになった。4日目はクレオスの水性つや消しクリアースプレー(amazon)で仕上げ。これで塗膜のツヤが消えて一気にスケール感が出た。

kpaint03.jpg
出来上がったのがこれ。製品の箱の中にペイントコンテスト開催中のビラが入っており、せっかく塗装したのだからと応募することとして、写真を撮った。背景画像は子供の恐竜図鑑から適当にスキャンしてプリントしたもの。彩色してみて分かったが、原型はかなりリアルで、鱗やシワの質感が丁寧に作りこまれていると思う。

kpaint04.jpg
それなりにリアルに見えるが、オーソドックスな色調で特別個性的な要素もないので、応募作品の一つとして画像が紹介さればいいかな、部門賞でも貰えればラッキー...くらいの気持ちだったのだが...。

kpaint01.jpg
※画像はメーカーサイトより引用

なんと最優秀賞を頂いてしまった!模型としてはマイナーなカテゴリだし、作品募集の告知も控えめなので応募総数が少ないのかも知れないが、特別賞のスピノサウルスのほうが手間をかけて塗装しているっぽくてなんだか申し訳ないような気もする...。賞品は豪華で、トリケラトプスの骨格モデル(定価24,150円)だそうだ。商品の紹介ページを見た感じだと相当の自信作のようで、ミュージアムモデルといえるほどの造形らしい。

kpaint06.jpg

骨格モデルといえば、先日こんなのも作った。無印良品の恐竜の発掘キットシリーズだ。定価は750円のようだが、昨年の夏の時点で在庫処分で1個500円になっていたのを捕獲。レジン製と思われるバラバラの骨格模型が四角く固められた土に封入されており、これをブラシとスティックを使って掘り出すことで、化石の発掘気分を味わうというもの。掘り出した後に塗装までする人はあんまり居ないと思うが、せっかくなので仕上げてみた。模型の精度はかなり甘いので、一部真鍮線で補強を入れた上でエポキシ接着剤で隙間を充填するように接着した。塗装はサフ吹きの後、ベースグレーで全体を黒くし、レッドブラウンを濃くしたような色でエアブラシ塗装。一応グラデーションもかけたけどあんまり効果なし。仕上げはサンドイエローっぽい色でドライブラシ。これで一気にソレっぽくなった。最後に文字の彫刻に水性アクリルのホワイトを流し込んで完成。

kpaint05.jpg
商品は全部で3種類。これはティラノサウルス。パーツが少ないので作るのはラクだが、足のパーツの合いが悪いので、真鍮線を使って補強した上で接着した。

kpaint07.jpg
ステゴサウルス。背中のビラビラのパーツが多くて発掘も接着も大変だった。

kpaint08.jpg
最後にトリケラトプス。国立科学博物館にも大きなトリケラトプスの化石が展示してあった。ここのトリケラトプスは復元模型ではなく実物の化石標本で、しかも世界で最も原型をとどめているといわれており、学術的に大変価値のあるものらしい。そんなスゴいものが日本にあるのも驚きだ。

ということで、今度はどんなスゴいトリケラトプスが我が家に届くのか楽しみである。

復活! JR-100

| コメント(0)
先日話題にしたJR-100ネタの続きであるが、実家から持ち帰ったベーマガのプログラム入りカセットテープの取り込みが完了した。中には読めないデータもあったが、ほとんどのプログラムは複数のテープにバックアップが取られていたので、相互補完することでほぼ100%再現できた。このカセットテープは約25年前に記録したものだが、ここ10年ほどは夏場の気温が40度くらいになる屋根裏物置に放置されていた。相当劣化しているだろうと思っていたが、よくデータが取り出せたものだと思う。

それにしても、こうやってマイナー機種JR-100を現代に蘇らせることができるのもエミュレータ作者のけむしろう氏のお陰(感謝)。テープが腐る前にデータをサルベージできて良かった。エミュレータは再現度がかなりよく、JR-100独特のBEEP音によるサウンドや、モッサリした動きも完全に再現されていると思う。敢えて苦言を言うならば、要JAVAなのでPCの負荷が大きいことくらいか。

せっかくなのでサルベージに成功した全37作品をレビューしてみることにした。プログラム本体は電波新聞社に著作権があると思われ、ここで提供できないのは残念だが、パソコン黎明期のゲームの雰囲気を感じてもらえればと思う。

1982年11月 ドラゴン迷路

1982年の頃はまだ自分はいわゆる「ナイコン族」であったが、兄がポケコンFX-702Pのプログラムを打ち込むためにベーマガを買っていた。後にJR-100を購入し、このプログラムを打ち込んだ。とても短いリストなので購入初期によく遊んだ。

ゲームは追いかけゲームで、顔マークが敵、人マークが自キャラ。敵や敵が作る壁に当たるとゲームオーバー。ハートマークが見方キャラで、敵キャラの動きを邪魔したり壁を消したりしてくれる。

1982年11月号 ランダム迷路

これがJR-100購入後に初めて打ち込んだゲームだと思う。まだデータレコーダを持ってなかったので、当時は打ち込んで飽きるまで電源入れっぱなしにしていた。かなり短いリストで、電源落として消去されてもそれほどまた入力すればいいや、というレベル。

ランダムに現れる壁を避けて左上←→右下の往復をするゲーム。壁はランダムなので理不尽な死に方をするが、そういうゲームだから仕方がない。3往復できれば立派な方。

上のランダム迷路を勝手に改造したもの。内容はまったく同じだが、ユーザー定義文字を使って見栄えをよくしてみた。

自キャラを顔にしてみたが、今見るとなんだか不気味な顔をしている。

1982年12月号 パック&ワープ

画面を見た感じだとパックマンのモンスター風の敵キャラとの熱い追いかけっこゲームを思わせるのだが、なんと敵キャラはそこに佇んでいるだけでただの障害物となっている。

パックマン風の自キャラを操って制限時間内にエサを全部食べる、というゲーム。上下左右がワープゾーンになっているのが特徴。佇むモンスターに当たると死亡。作者には悪いが速攻で飽きた。

1983年2月号 MINI TREK GAME

ベーマガ誌上最長かもしれない長いプログラムだった。スタートレック風のシミュレーションゲーム。

これが タイトル画面。なんかスペルが間違っているが、気にしない!

これがゲーム画面。ミスタースポックみたいなキャラにユーザー定義文字が使われているが、動いたりはしない。口パクくらいしていたら画期的だったかも知れない。

5x5のマップに潜むクリンゴン(見た目はUFO)を制限日数以内で全て倒すのが目的。しょっちゅうエンジントラブルが起こる。

またまたスペルが違っているが気にしない!

1983年4月号 ダスト・ハイウェイ

ハイウエイ上をびゅんびゅん走るUFOを避けて、向こう側にあるゴミを拾って収集車に運ぶ「フロッガー」タイプのゲーム。動けるエリアが広いのでフロッガーほど難しくはないが、エネルギー制なのでぐずぐずしていると死亡。

ちなみにベーマガの同じ号にミニサブマリンというゲームがあって、とても面白そうだったのだが、プログラムリストのグラフィックデータの印字がズレまくっており、どうしても正しい入力ができずに断念。

1983年5月号 ポン太くん

昔デパートのゲームコーナーでよくみかけた「ペンゴ」風のゲーム。四角い塊を敵キャラに投げつけてやっつける。

面クリアー時の演出が良い。

元祖ペンゴは軽快なサウンドが印象的だった。

1983年5月号 HALF GOLF

全8ホールのゴルフゲーム。キーボード上に割り当てられた8方向のキーを押すとパワーゲージが表示され、タイミングよくショットキーを押すとボールが飛んでいく様子が見られる。結構まともに遊べるゴルフゲームに仕上がっている。

グリーンに乗ると、ちゃんとホールに旗の立った画面に切り替わるのもGOOD。

1983年6月号 ARABIAN SNAKE

魔法の絨毯に乗って、コブラの壺に砂(?)を落として封じ込めるゲーム。全部の壺に砂を落とすとクリアーだが、砂を落としても表示が変わらないから、途中でどこの壺に砂を落としたのか分からなくなる。

クリアーすると段々天井が低くなって難しくなる。

1983年6月号 RETURN TO EARTH

左右に移動する反射板をうまく利用して敵UFOに弾を当てるゲーム。弾が地面に当たるとゲームオーバー。

反射板に弾が当たって方向を変える時の処理がなかなか綺麗に決まっているが、なかなか敵を狙って当てるのは難しい。

1983年7月号 メリー・ポピンズ

有名な高橋はるみ嬢の作品だが、実はあまり面白くない。本誌でも評価は低かった。

斜め45度に上昇するボールをタイミング良く落としてチューリップみたいな花の上でバウンドさせ続けるゲームだが、タイミングを合わせるがの難しく、花の出現頻度が低いこともあり、すぐゲームオーバーになる。一度も面クリアしたことがない。

1983年7月号 牛乳屋さん

徘徊するモンスターを避けて全ての玄関先に牛乳を配達するゲーム。

見た目は面白そうなんだが、自キャラの動きがトロすぎてすぐにモンスターに捕まる。

JR-100にしては珍しく音楽を多用している意欲作だが、その分ゲームのテンポを悪くしているようにも思う。

1983年8月号 3D CAR RACE

今だったら「どこが3Dなんだ!」と怒られそうだが、当時はこれでも3Dで通用したグラフィックの美しさが秀逸な作品。コースは直進のみでカーブは無く、ひたすら敵車を避けるだけのゲームではあるが、左側の線路に時々気動車が通過する演出がニクい。

とはいえ、動きがトロいのでゲーム性としてはイマイチ。JR-100の処理速度がもっと速ければ...。

1983年8月号 アステロイド・インベーダー

見た目おもいっきりインベーダーゲームを意識した作品だが、アレと異なるのは敵が攻撃してこないことと、自機が動かないことと、ミサイルが誘導弾であること。

アステロイドを避けてミサイルを誘導してインベーダーに当てるゲームだが、簡単すぎてすぐに飽きた...。

1983年9月号 LADDER

実は一番のお気に入りゲーム。なので、エミュレータのカラーテーブル機能を利用して、ドンキーコング風味に色づけしてみた。こうして見るとJR-100のゲームに見えなくなる。

追いかけっこゲームで、エイリアンに捕まらないように宝石みたいなのを集めるゲーム。エイリアンの動きが素早く、黙って立っているとすぐに捕まってしまうのだが、ある程度誘導することができるので、なかなかゲーム性が高い。

梯子がランダムなので、面によっては異常に難しくなったりもする。

1983年9月号 DIA DIA

ナムコのDIG DUGを意識したと思われるゲーム。とはいえ、JR-100なのでテンポはとてもスローリーだが。

敵モンスターに捕まらないようにダイヤを集めるのが目的。蛇は一応味方キャラで、モンスターの動きを邪魔してくれるが、接触するとミスになる。

1983年10月号 カニの帰宅

今でもゲームシステムがよく分からない作品。カニを操作して左上の家を目指すのだが、カニは横にしか歩けず、左端までいくと一段上がって右端から現れる。だが、家までの道のりが果てしなく遠く、クリアした記憶がない。

途中で持つことができる石を鳥に当てたり、虫を食べたりすることも出来たような気がする。

1983年12月号 MAN EATER

自キャラはひとりぼっちの宇宙人で、敵の宇宙人を避けつつ、そこらに散らばっている「冷凍人間」を食べるという設定だったと思う。「スネーク」系のゲームで、自キャラの通り道を踏むとミスになる。敵宇宙人が踏むとそこで固まって食べられるようになるのでそれをうまく利用して冷凍人間を食べまくる。

ミスすると音楽が鳴るが、ゲームの進行に合わせて音楽のテンポが変わる演出がされている。

1983年12月号 ホネホネ・ロック

墓参りゲーム。墓場に浮遊する骨を避けて4つの墓石の前に花を供えればクリア。骨は特に追いかけてくるわけではないので、クリアはたやすい。

ホネホネロックのゲームオーバー画面。たぶんこの画面の見事な不気味さがベーマガ採用に繋がったのだろうと思う。

1983年12月号 GALAXY ONE

上から降りてくるインベーダーをミサイルで迎撃するゲーム。ミサイルがポコポコと発射されるのに合わせて砲塔が前後するアニメーション的な演出が良い。シンプルでリストも短かったためか、この号はJR-100の作品が3本収録されていた。

1984年2月号 緊急発進

有名なスクランブル系の横スクロールシューティングゲームだが、自機は爆弾投下の能力しかなく、隕石はひたすら避けるだけ。地上にある燃料タンクを爆撃すると燃料が補充される(よく考えると無茶苦茶な設定だな)。

見た目は良いのだが、JR-100なのでテンポが遅いのが残念。

1984年2月号 ヘルメット

ゲームウオッチにそんなゲームがあったと思うが、実際似たような作品。上から降ってくる障害物を避けてゴールの地下壕みたいなところを目指すが、扉が開いているときしか入れないところまで同じ。違うのは地下からも地底人が攻めてきており、これも避ける必要があるところ。

1984年3月号 FLOG PANIC

自機である蝶を上下に操作してカエルに捕食されないようにひたすら避けるゲーム。カエルの動きが早く、結構難しい。

一定時間経過するとクリアとなり、天井が下がって次の面になる。

1984年3月号 ROBOT FIGHT

グラフィカルなゲーム画面で一見面白そうに見えるのだが、実は無茶苦茶難しくて一度もクリアしたことがない。敵キャラを避けて画面上部の端末全てに接触するのが目的。一応OILを取ると敵に対して攻撃できるらしいが、なかなかうまくいかない。

自キャラや敵キャラに4マス使っているため、動き回れる範囲が狭く、キャラの動きもトロくて、すぐ敵にやられてしまう。

1984年4月号 CPYOU

ゼビウス風なタイトル画面も用意されており、思いっきりナムコのゼビウスを意識したようなゲーム。蚊トンボみたいな空中物を避けながら9キャラ分の大型地上物のコアにブラスターを投下するのが目的。自我を持ったコンピュータが人類に攻撃を仕掛けてくるというターミネーターの世界みたいな設定。

自機の前方にゼビウスのような照準がある。当たり判定を簡便化するためか、自機の機首部分に空中物が接触しても地上物が接触してもミスとなるが、それ以外は無敵。

面クリアすると敵キャラのパターンが書き変わる。

1984年5月号 SCRAMBLE DELAY

横スクロールシューティングのはずなんだが、自分の打ち込みミスがあるようでいまだにマトモに遊べなかったりする。当時必死にプログラムリストを見直したんだが、どこがミスってたのかわからなかった。ゼビウスのゾルバクやドモグラムみたいな地上物が印象的。

1984年6月号 OCTPUS

タコをかわしながらタコツボを真ん中の十字マークみたいなところに運んで破壊するのが目的のゲーム。移動可能なエリアが狭い上にタコの追いかけがなかなかシビアで、死ぬと最初からやり直しになるのでクリアはやや難しい。タコツボは後ろから押すような感じで運ぶので、四隅に追いやってしまうとクリア不能になる。

1984年6月号 SCOOP-3

画面上に現れるスコップ型の自機を操って画面左右と下にある丸い物体を押すことで地面に穴を堀り進み、散らばっている宝石みたいなのを制限時間内にゲットするゲーム。押し方を考えて進行しないとドツボにはまったり時間切れになる。

1984年7月号 ICE BERGS

地中を進むアイロンみたいな自機を上下に操り、敵キャラの上でタイミングよくボタンを押して氷漬けにするゲーム。1面は地中だが、2面では海中になり、キャラが海の生き物に書き換わる。操作がなかなか難しいが海キャラを見るためにクリアする価値アリ。ひそかにお気に入りのゲーム。

1984年7月号 ROBOT FARM

止まることができないロボットを操って農作物を収穫するゲーム。柵に当たるとミスになるほか、エネルギー切れになるとミスとなるため、定期的に左上に窪みにぶつけて補給を受ける必要があり。クリアするとだんだん難しいパターンになるのでやりこむ価値のある良作。全部で5面くらいあったように思う。

1984年8月号 JISHINDA

地震の元凶となっている地下のマグマに蓋をしにいくというシチュエーションのゲーム。ダイヤと岩石が左右に動いているので岩を避けつつ進んでいく。ダイヤは取れば得点になるが、定期的にダイヤと岩石が入れ替わるのでダイヤを取る直前に岩変わるとミスとなる。

1984年9月号 SPACE SHUTTLE GAME

キラー衛星と敵の攻撃を避けながら、キラー衛星にミサイルを当てて破壊するゲーム。宇宙飛行士のグラフィックがなかなか良く出来ているが方向転換するときに一度正面を向くためそのスキに敵にやられやすい。

スペースシャトルのグラフィックはかなりいい加減だが、そういわれればスペースシャトルに見えなくもない。

1984年9月号 編&影

珍しい二人同時プレイのゲーム。マシン語ルーチンで複数キーの同時検出を行うことでこれを実現しているらしい。敵キャラを避けながら画面上に散らばっているカセットテープを集めるのが目的。二人同時プレイや土管のパターンからして、マリオブラザーズを意識して作られているように思う。

一人プレイモードはないので一人だと盛り上がらない。

1984年11月号 ミステリー・ホール

爆弾をジャンプで避けて穴に飛び込みひたすら下を目指すゲーム。パックマンのモンスター風の自キャラは止まることができずジャンプのタイミングを誤って爆弾にぶつかってすぐゲームオーバーになる。かなり難しい。

1984年11月号 SHERIFF

保安官になって、風船みたいなモンスターの卵を壊したり、岩で潰したり、大砲で撃ったり、穴に埋めたりするゲーム。面ごとに違うゲームになっており、パックマン風、ペンゴ風、バトルシティ風、平安京エイリアン風のゲームが詰まった大作。一通りクリアするとコーヒーブレイク画面まで用意されているが、平安京エイリアン風のゲームがクリアできなくて拝んだことがなかったりする。クリアできないのは自分の打ち込みミスのせいかも知れないが。

1984年12月号 BALL GAME

画面上を飛び回るボールに自キャラを当てて方向を変え、散らばったお日様マークに当てて消滅させるのが目的。自キャラをボールに当てたときの方向の変化に法則があるんだかないんだかよく分からず(ランダム?)、狙った方向にボールを持っていくのは難しい。

1984年12月号 LIBBLE

思いっきりリブルラブルを意識した作品。タイトル画面も凝っている方。

縦にしか動けない自キャラと横にしか動けない自キャラ(LIBとBLE)を操作して、BASISIするとその2キャラを頂点とする四角形のエリアが塗りつぶされ、そこにいるエイリアンを倒すことができる。

BASISIした瞬間のゲーム画面はこんな感じ。囲む範囲が狭いほど少ないエネルギーで済むので有利。2キャラ同時に操作しないとならないのでよそ見をしているとエイリアンにつかまってゲームオーバー。

1985年3月号 FLAPPER

フラッピーとロードランナーを足して二で割ったようなゲーム。パズル要素もあり、それなりの面データを50枚くらい用意できれば市販されていても良いくらいの作品になったかも知れない。

タイトル画面。

なかなか良作なのでエミュレータのカラーテーブル機能を使って色づけしてみた。

ノーマル1面。色づけしたら一気にロードランナー風になった。自キャラのFLAPPERは足場がなくても無限にジャンプすることができ、直下か斜め45度に降下することができる。ロードランナーのように左右に穴を彫ることができるが穴をあけるには足場が必要なのでそれなりに考えて進めないとドツボにはまる。金塊をすべてGOALまで運べばクリア。

1面は特に難しいことはなく、エイリアンの邪魔さえなければ簡単にクリアできる。

元々は2面くらいまでのデータしか入っていないが、実は面エディット機能が付いており、作成したデータのセーブやロードまで可能だったりする。

面エディット機能を使って当時の自分が作った面データその1。一応それなりの難度になっているはず。

エミュレータではテープからのロードやセーブには対応していないが、ゲームプログラムを少し改造してカセットテープから吸い出したバイナリファイルを読み込んだら再現できた。

当時の自分が作った面データその2。

このゲームの打ち込みを最後に自分の興味の対象がファミコンやラジコンに移ってしまい、JR-100を卒業することとなった。

その後1988年1月号までベーマガではJR-100のプログラムリストを掲載していたという...。

発掘! JR-100

| コメント(2)

自分が小学生の頃に購入したナショナルのパソコン「JR-100」を実家の物置から発掘してきた。JR-100の発売は昭和56年だそうだが、これを買ったのは昭和58年頃だったと思う。ベーマガ(マイコンBASICマガジン)の巻末に広告が載っていた「日本マイコン流通センター(現在は消滅)」から通販で買ったと記憶している。本体標準価格は54,800円だが、この中古品はRFコンバータと定価2,800円のソフト(カセットテープ媒体)が2本のセットで29,800円だった。当時はいわゆるマイコンブームで、親がパソコンを買ったという友達の家に入り浸ってはベーマガのプログラムリストを打ち込んで遊んだりしていた。電気屋さんに長居して遊んでたりもしたが、自分のパソコンが欲しくなり、お小遣いを貯めてようやく買ったのがこの機種だった。

本当は友達が持っていた日立ベーシックマスターレベル3マーク5とか、SHARPのX1とか、NECのPC-6001が欲しかったが、ウチの親は「パソコン=ゲームをするためのオモチャ」という考えで、なおかつ「オモチャは小遣い貯めて自分で買え」という方針だったので、親に買って貰うことはできなかった。

当時売られていたパソコンで一番安い価格が29,800円だった。同一価格帯のセガのSC-3000、コモドールのVIC-1001の中古とか、シンクレアのZX-81も候補として考えたが、これらはいずれも搭載RAMが貧弱だったりBASICが別売りだったりで、オプション品を合わせると予算では収まらないため却下となった。

jr100_01.jpg

JR-100の弱点はカラー表示やドットグラフィックス描画ができず、テキストオンリーの白黒画面しか使えないことだったが、自由にドットデザインできるユーザー定義文字のおかげでそれなりに見栄えのするゲームが作れるのがウリだった。また、RAMも標準で16kB搭載しており、ゲームで遊ぶ分には十分だった。そのためベーマガで質の高いゲームが多く発表されたのだろうと思う。

キーボードはいわゆる「消しゴムキーボード」で、現在のテレビのリモコンのようなものだ。大変打ち込みにくく、接点が劣化して無反応になったりチャタリングを起こしたりするのが難点であったが、CTRLキーを使うとコマンドが一気に入力できる機能があり、これは重宝した。BackSpaceに当たるRUBOUTやカーソルキーが独立していないのはなんとかして欲しかったが。

当時の自分はプログラムスキルもなく、ベーマガのプログラムを打ち込んでゲームをするだけで終わったが、このときの打ち込みやデバッグの経験はその後のMSXでのプログラミング等に繋がったと思う。

jr100_02.jpg

背面端子はとてもシンプルで、電源入力と、データレコーダー接続端子、ビデオ出力端子、RFコンバータ用電源端子のみ。電源スイッチやリセットスイッチも無いというシンプルさ。一応増設RAMやプリンタインターフェイスの為の拡張バスも用意されているが、買った人はほとんどいないと思う。

jr100_05.jpg

ビデオ出力はコンポジットビデオのみで、家庭用テレビに接続して使う前提になっているが、当時ウチにあったテレビにはアンテナ端子しかなかったので、RFコンバータを接続して使っていた。これでVHFの1chか2chのどちらかに出力できるが、流れるようなノイズに悩まされた。今となっては無用の装置であろうが、当時はアンテナ端子しか持たないテレビが圧倒的多数であったと思う。同じ頃に発売されたファミコンもRF出力端子しか持っていなかったし。

jr100_03.jpg

電源はトランス式で+7.8V、-8V、+17Vの3つの電圧が出力される。+17VはたぶんRFコンバータ用だと思う。このACアダプタ、大昔にアキバのジャンク屋で大量に売られていたのを目撃したことがある。

jr100_04.jpg

マニュアルは中古で買った時点でも傷んでいたが、その後に使い込んでボロボロになってしまっている。

jr100_06.jpg

実は今回こんなレトロマシンを発掘したのは、JR-100のエミュレータで昔打ち込んだゲームを再現するためだったりする。既に実機からROMを吸い出して動作は確認した。ベーマガのゲームプログラムを記録したカセットテープも数本発掘できた。これらは20年くらい放置しており、今でも読み出せるかどうか分からないが、是非ともなつかしのゲーム画面をPCに再現したいものだ。それにしてもペンギンのキャラクターが描かれたカセットケースが時代を感じさせる...。

にがHP(母屋)

このアーカイブについて

このページには、2010年7月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2010年6月です。

次のアーカイブは2010年8月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.04