SG-Mk3 OPLL増設基板 Rev.1b/1c 改修のご案内

ご注意:2023年1月末日をもって改修受け付けは終了していますが、記録として以下の記事を残しています。


2021年9月にリリースしたSG Mk3 FM音源増設キットに若干の不具合があることが判明しました。対象は基板に「Rev.1b」とプリントのあるものです。2022年8月リリースのRev.1c以降ではこの問題は解消されています。

2022.9.16追記)新たにRev.1cにも不具合が判明しましたので、改修対象にいたします。

改修対象のRev.1b 基板

不具合の内容は下記の通りです。

  1. 3倍速クロックアップ動作時にFM音源が異常な発音をすることがある(Rev.1b)
  2. FMサウンドにノイズが混入することがある(Rev.1b)
  3. 一部のソフトでFM音源とDCSG音源が正しく切り替わらない(Rev.1b/1c)

お買い上げ頂いた方にはお詫び申し上げます。


原因と対策

不具合1については3倍速(10.74MHz)動作中のFM音源アクセス時にCPLDで生成していたCPU Waitが不適切であったことが原因でした。通常クロック(3.58MHz)動作中は問題ありません。

解決策はCPLDファームウエアのUpdateです。本記事内で改修版のファームウエア(JEDファイル)を公開しますので、XilinxのCPLD(XC9536XL-VQ44)の書き換え環境をお持ちの方はご自分で書き換えて頂いても結構です。

不具合2については、採用したOPAMP(U7:LM358)の特性によるもので、FM音源の発音時にチリチリとしたノイズが混入することがあります。解決策はOPAMPの交換で、LM358をNJM4580CGに張り替えることでノイズが解消します。

不具合3については、#F2hレジスタの実装の問題でした。過去のSMS実機の解析により、#F2hレジスタのbit1がDCSGのMute制御レジスタだと思っていたのですが、実際にはbit0もDCSGのMute制御に関わっていることが判明しました。改修にはCPLD書き換えが必要です。(2022.9.16追記)

NJM4580CGは2022年8月現在秋月電子さんで5個120円で販売されています。腕に自信のある方はご自分で交換して頂いても結構です。LM358を取り外す際は、パターン損傷を避けるため、半田をタップリ盛って半田ゴテ2刀流で作業されることをオススメします。

CPLD書き換え環境をお持ちでない方や、OPAMPの張替えに自信のない方を対象に、当方で郵送による改修を行います。ご希望される方は下記要領に従ってお申し込みください。


対象製品

2021年9月に家電のKENちゃんで頒布したSG Mk3FM音源増設キット「SG Mk3 FM SOUND BOARD Rev.1b」とプリントのある基板。

2022年8月に家電のKENちゃんで頒布したRev.1cとプリントのある基板も改修対象です。(2022.9.16追記)

改修内容

  • CPLDファームウエアのUpdate(Rev.1b/1c)
  • U7のOPAMP「LM358」を「NJM4580CG」に交換(Rev.1b)

受付期間

2023年1月末日までとさせていただきます。お早めのお申し込みをお願いします。(改修対象拡大に伴い期間延長しました)

改修受付窓口

このblog記事のコメント欄が受付窓口となります。コメント欄が見当たらない時にはこの記事のタイトル「SG-Mk3 OPLL増設基板 Rev.1b/1c 改修のご案内」まで戻り、タイトルをクリックしてください。

コメント投稿時のお名前はネットネームで結構です。

必ずメールアドレス欄にご連絡可能なメルアドを記載してください。メルアドは非公開です。コメントは管理人による承認後に公開されます。投稿後にコメントが表示されなくても再投稿せずに数日お待ち下さい。

対象製品を所有されていることを確認させていただくため、ネットネームが書かれたもの(紙切れで結構です)と対象製品が一緒に写っている画像ファイルを添付してください。フォーマットはJPG,PNG,GIFでファイルサイズは32MB以内です。

以上で受付は終了です。1週間以内に当方より対象製品の送付先をメールでご連絡いたします。メールが届かない場合は、メール受信ソフトにより迷惑メールに分類されていることがありますのでご確認願います


送付の方法

返送先を記載した宛名ラベルを作成してください。郵便番号、住所とお名前を記載した4cm x 7cm程度の白い紙きれで結構です。また、宛名ラベルの裏には申込み時に使われたメルアドを記載してください。メルアドにより申し込み者と現物の紐付けをしますので忘れずに記載してください。

宛名ラベルは製品の返送時に封筒に糊付けしてお返しします。返送先が分からないと製品をお返しできませんの忘れずに添付してください。

対象基板の背面に実装されている連結ピンは非常にデリケートです。取り外しの際はピンが曲がらないように、少しずつ慎重にソケットから引き抜いてください。連結ピンは適当なIC保護用のスポンジや発泡スチロールの切れ端等に挿し込み、輸送時にピンが曲がらないように保護してください。梱包の不備に由来する折損があった場合、当方は修復いたしません。対象基板のICソケットに実装されたCPUは取り外してください。CPUは添付不要です。対象基板は適当なクッション材で包み、宛名ラベルと一緒に封筒に入れ、任意の手段で発送してください。参考までに厚さ3cm以下、重量100g以下の定形外郵便の送料は140円です。恐れ入りますが往路の送料はご負担願います。

送料は実際にかかった送料に関わらず、返送時に140円分の切手でお返しします。(2022.9.16変更)

参考:手紙の基本料金(郵便局)

https://www.post.japanpost.jp/send/fee/kokunai/one_two.html

参考:サイズ・重さの対応について(郵便局)

https://www.post.japanpost.jp/service/standard/one_size.html

改修にかかる材料費や手数料は不要です。改修後の製品の返送料は当方で負担します。

製品改修に要する時間

ポスト投函後2週間以内に改修品がお手元に届くように努力しますが、郵便事情や個人的事情によって遅れることもあります。返送は普通郵便で行います。2週間以上経過しても到着しない場合は当blogのコメントかメールでお問い合わせください。

個人情報の取り扱い

お預かりした宛名ラベルに記載された個人情報は当方では複写・記録いたしません。そのまま製品の返送時に郵便物に貼付して返却します。

メルアドは当方サーバーに一時保管されますが、受付期間終了後にblogのコメントと共に消去します。


Xilinx CPLD書き換え環境をお持ちの方へ

下記JEDファイルをCPLDに書き込むことによって改修することもできます。自己責任において行ってください。当方ではCPLD書き換え方法に関するサポートはいたしません。未経験の方は郵送での改修をお申し込みください。

http://niga2.sytes.net/sp/mk3opll_kai_CPLD.zip

http://niga2.sytes.net/sp/mk3opll_kai2_CPLD.zip (2022.9.16 Updateしました)

数量把握のため、書き換えに成功された方はこの記事のコメント欄にご報告いただければ幸いです。

お手数をおかけしますが、以上よろしくお願いいたします。