PS2Linux’に換わる新サーバーは世間での評判の良いSynology製のNAS DS216j を選択した。理由はDCTP-IP対応のDLNAメディアサーバーとしても使えるから。有料アプリが必要であるが、nasneのコンテンツをダウンロードムーブできるところが決め手になった。WEBサーバーとしての設定であるが、数回に分けて備忘録として書いておくことにする。
導入と概要
とりあえずNASにDiskStation Manager(DSM)を使って必要そうなパッケージをインストールする。デフォルトではWEBサーバーとしてNginxが設定されていて、webフォルダにindex.htmlファイルを置いたところトップページとしてアクセス可能になった。SAMBAを有効にするとWindows機からネットワークドライブとして直接アクセスできるため、ファイルの読み書きについては非常にラク。ただし、新規に書き込んだファイルは属性が777となるため、変更が必要な場合はSSHでログインし、コマンドで行わなければならない。
cgiスクリプトで書かれたアクセスカウンタやBBSを動かすにはback-end serverとしてapache、インタプリタとしてperlが必要になるのでこれもDSMでインストールし、Web Stationの設定でback-end serverをapacheに設定する。apacheはバージョン2.2と2.4の選択ができるが、2.4は何かとトラブルが発生するらしいので2.2を入れておいた。
DSM上では、apacheのインストールのほか、サービスの始動・停止ができるが、細かい設定はコマンド操作が必要となる。DSM上でSSHサービスを有効にしておき、Windowsマシンからteratermでログインする。
まずはapacheの設定としてhttpd.confを編集することになるが、$sudo find / -name httpd.conf で検索してみたがヒットしない。どうやらこのシステムでapache2.2を稼動させる場合の設定ファイルは httpd22.confという名前になるらしい。詳細は次回に記述するが、このファイルを編集してapacheをrestartした。cgiにも若干の手直しは必要だが、これでアクセスカウンタcgiが動作するようになった。
BBSのcgi一応機能するようになったが、スパム対策に組み込んだCAPTHA画像が表示されないため投稿ができない状況であった。CAPTHA画像の生成のためにはperlのImage::Magickモジュールのインストールが必要であるが、この問題をクリアするために、非常に苦労させられることとなった。