2006年7月に制作中断となっていたお絵かきPCの制作を再開した。これまでのいきさつは過去ログを参照のこと。
<過去ログ関連記事>
新作の予感
GUNZEタッチパネルコントローラ
タッチパネル認識!
ミニPCI無線LANカードの実験
お絵かきPCのフレーム
お絵かきPCフレームその2
お絵かきPCフレーム進捗
木工のニス塗り
完成じゃないよ
構想を練ってから2ヶ月でここまでやったのに、完成型が見えてしまったことでなんとなく達成した気分になってしまったり、子供の夜泣きでそれどころでなかったため3年以上も作業中断してしまっていた。子供も4歳になってそれなりの絵を描けるようになってきたので制作モチベーションが再燃した次第だ。
2006年にはフレームの中にタッチパネル、12インチ液晶パネルを組み込み、バックパネルを切り出す所まで制作が終わっていた。
あとは、マザーボードの選定、加工と筐体への組み込みの作業が残っている。中身は、小型のノートマザーを利用するつもりでMF-Rage基板を確保していたつもりだったのだが、行方不明になってしまったので「富士通 BIBLO Lifebook MF8/X を復活させる」の記事で修理したMFマザーを利用することにした。正常に動いている機械をバラして利用するのはジャンカーとしてあるまじき行為(と自分では思っている)ではあったが、今時この程度のスペックのノートならば正常動作でもジャンク扱いだろうと考えて自分を納得させた。ちなみにこのMFノートは仕事で使っていたので代替機をヤフオクで探してみたのだが、なんと正常動作品(しかもメモリは希少な16チップ256MB付き)が3000円以下で買えてしまった。なお、同じMFシリーズでも過去にネズミーPCで利用したMF-Trident基板なら余っていたのだが、これは液晶にLVDSが使えない(信号変換基板が必要)ため今回は採用を見送った。
マザーから引き出す信号は、電源、powerスイッチ、IDE、液晶LVDS+バックライト、USB、sound、PS/2キーボード(BIOSに入るため必要)、COM(タッチパネル用)あたり。このうち電源とIDE以外のほとんどを40pのフラットケーブルを利用して引き出すことにした。40pだとIDE用のジャンクケーブルを利用できるため、ちょっぴりオトクだったりする。LVDS,PS/2,COMは0.5mmピッチのパターンへの配線となるためそれなりのテクが必要だが、極細ポリウレタン線とジュンフロン線を用いて引き出した。この作業に3時間ほどを要した。40pコネクタはマザーのネジ穴を利用してスペーサーで固定した。
放熱はアルミのボトムプレートに依存のファンレス設計。熱を効率よく拡散させるためプレートは2mm厚を採用している。マザーの基板面から一番飛び出しているUSBコネクタを撤去し、2番目に背の高いリチウム電池ホルダーの高さが6mmであったので、マザー全体を6mmのスペーサーで底上げしてプレートに固定した。放熱が必要な石はCPU、440MX、Rageの3つ。これらはプレートから浮き上がってしまうので、3mm厚のアルミ小片を「固まるシリコングリス(サンハヤト)」にてプレートに接着の上、熱伝導ゲルを貼り付けた。類似の設計はPeterさんがLCD-PCの記事で実証されており、1tアルミのケース放熱で大きな問題もないようなので、たぶん大丈夫だろう。
とりあえず2.5インチのHDDを使っているが、できればSSDやCFを使ってゼロスピンドル化したいと考えている。とはいえ、SSDはまだまだ高価であり、CFも実用的と言われている233倍速以上のものはかなりのお値段がする。低容量でもいいから安いものは無いかと思ってヤフオクを探したら中古のEeePC専用のものが比較的安価に出回っているようだった。コネクタは専用なのだが、信号はIDEとのことなのでコネクタ変換噛ませば使えそうな感じはする。ただし、EeePCのSSDはプチフリーズと呼ばれる遅延が発生するものがあるそうだ。このお絵描きPCは440MXチップセットなのでIDEはATA33の低速仕様。この速度においてEeePCのSSDが実用になるのかは実験してみないと分からない。ということで、とりあえずヤフオクで8GBのものを落札してみた。
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